2013年1月26日土曜日

EIZOのゲーミングモニタことFORIS FS2333(の画質)をレビューしたかった

・前置き

お久しぶりです。
前回の記事を書いてからすでに三ヶ月が経っていました。ヤスシです。
今回も例によってレビュー記事ですが、その前にちょっとした小ネタを。

小ネタというのは"前回の記事"にまつわるお話で、
感動すら覚えるほどの再現度。パスタソース界に舞い降りた奇跡のゲロ - 青の洞窟ジェノベーゼ レビュー
コレ↑なのですが、おかげさまでTwitterで呟かれたり、それがRTされたりなどして地味にアクセス数が伸び、Google先生で検索してもヒットするようになりました。
「青の洞窟 ジェノベーゼ ゲロ」でヒットするのはともかく、「青の洞窟 パスタ 感想」でもヒットするのは何とも、日清フーズさんの営業妨害にしかなっていない気がしてならない今日このごろです。


・本題

さて本題へ。
今回の記事はモニタのレビュー。
鉄板中の鉄板(重量も鉄板級)の、株式会社ナナオより好評発売中の23インチサイズなエンターテインメントモニタ、FORIS FS2333についての記事でございます。

EIZOの同サイズ、同価格帯のIPSモニタにEV2336W-FSもありますが、EV2336W-FSの場合は「HDMIコネクタなし」「縦回転もできる高機能スタンド」「Smart Insightなどのゲーム用補正機能なし」などの特徴があります。
コチラはゲームや動画用ではなく、完全に静止画など作業用のモニタですね。

僕が買ったのは主にゲームや動画用のFS2333の方で、買ってから一週間程たつので、そろそろこの糞過疎ったブログにも水をやろうかな、とレビュー記事を書いている次第です。
水と言っても焼け石に水の方ですが。




・特徴

FS2333の特徴を(主観で)いくつか書き連ねると、

・IPSパネル最速の応答速度←散々言い尽くされてるので省略
・Smart Insightというやたらかっこいい名前の暗部補正オプション←(ry
 ・EIZO画質←ココ重要
といった感じ。

・注意
ただ先に一つ言っておきたいのが、
僕はこのモニタを ゲーム用ではなく、普段使い用のPCモニタとして使っている
ということです。
ですので、今回のレビューでは主にPCで使う場合の画質面、機能面などをレビューします。


・画質のいいところ

一応、EIZOモニタとしてはミドルクラスにあたる商品ですが、そこはさすがにEIZOだけあって非常に綺麗な色を出してくれます。
元々EIZOモニタを買おうと思った理由がこの画質なので、そういう意味では期待通りの性能でした。

画質面で一番感動しているのが、「白が本当に真っ白に映る」ということ。
今まで使っていたLGの1万円台モニタやMITSUBISHIのゲーミングモニタだと、どれだけ調整しても真っ白な画像を表示すると微妙に橙寄りだったり、逆に青味がかったりしてしまっていました。
が、そこはさすがのEIZO。
ほとんど色温度の調整だけで、ほとんど綺麗に白、真っ白を表示してくれます。

もちろん白以外の色も綺麗に表示してくれます。
今まで使っていたモニタでは同じに見えるような微妙な違いの色でも、FS2333に移るとすぐに分かるぐらい、色の再現性は高いです。
このブログの記事を編集している時も、間違って一部の文字がほんの少し濃いグレーになってしまっていましたが、FS2333で確認すると一発で分かったので修正できました。
えー……他に間違った部分があっても目をつぶってください。

折角ということで、画質のテストもやってみました。
 後半のグラデーション画像は黒レベルやガンマ値の調整にも使えるので是非。
簡単に試せるテスト画像付き:“画質の差”が丸わかり!――液晶ディスプレイの表示チェックをしてみよう (1/4) - ITmedia PC USER
最初の文字が隠された画像2枚でも、今までのモニタでは見えなかった物もグッと見えやすくなったのが体感できます。
 特に黒バックの文字は、即答できるくらいハッキリと映るようになって感動しました。

画質調整はユーザ設定の場合、相当細かい部分まで弄れるし、INPUT毎に2種類まで保存しておけるので用途に合わせて調整しておくと便利です。
僕の場合は色味確認用に違うガンマ値の調整をユーザ設定に保存して使っています。


・画質のわるいところ

いいところもあれば悪いところもあります。
それは残念ながらEIZOでも当てはまったようです。

今のところ使っていて気になるのが、文字の可読性の面です。
色味の再現性は確かに素晴らしいのですが、文字の見やすさは 今まで使っていたLG製モニタの方が上でした。
ただこれは単に、グレアパネルとノングレアパネルの違いなのかもしれません。

対策としては僕の場合、ガンマ値を少し高め(今は2.4)にすると文字が読みやすく、かつ画像のバランスをまだ維持できたので、普段は大体そのぐらいに設定して使っています。
その他オプションとしてSmart Resolutionという、画像補正のシャープをかけるような設定もありますが、これを使うと画像まで変にパキッとした見え方になってしまい不自然だったので、僕は 使っていません。
ただし画像よりも、WebブラウズやWordなどの文字を多く見る作業がメインの場合はSmart Resolutionをオンにしてもいいと思います。


また注意点として、動画を見る時以外はオーバードライブをオフにした方がいい、とも。
オーバードライブは動画の残像感を軽減するオプションなのですが、通常使用時にオーバードライブがオンになっていると妙な挙動を起こすことがあります。
僕の場合、Webブラウジング中にオーバードライブをオンにしてスクロールすると、スクロール中だけ、動いた文字の周りが 少し黄みがかって見えてしまいます。
これがけっこう鬱陶しいので、動画を見る時以外はオーバードライブはオフが賢明なようです。


・機能性

機能性という面でも、FS2333は使い勝手のいいモニタに仕上がっています。
手のひらに収まるようなリモコンが一つ付属してくるのですが、このリモコンが中々使いやすく、画質調整や切り替え、操作が全てリモコン内に収まっています。
これのお陰で、調整のためにモニタの小さいボタンをひたすら弄る必要がなく、非常に楽です。ホントに。
しかし逆に言うと、このリモコンがないと「電源ON OFF」「内臓スピーカの音量調整」「入力切り替え」くらいしかできないので、リモコンは絶対になくさないようにしましょう。

入力端子もHDMI*2 DVI*1D-sub*1と充実しているので、ゲーム機とPCを同時に繋げてもまだ余裕があるぐらいです。
入力切替はリモコンの「PCボタン」と「HDMIボタン」で行えて、切り替えにかかる時間もそんなに長くはないので、あまり面倒だとは感じません。

カラーモードが充実しているのも特徴の一つですね。
Eco、User1、User2、sRGB、Paper、Game、Cinemaの7種類あり、それぞれで色温度の調整さえ済ませば(一部例外あり)、綺麗な発色をすぐにでも体感できます。
 モードによっては一部画質調整ができなかったりするのでそこは注意。
sRGBはブライトネス以外ほとんど調整できませんし、Cinemaはオーバードライブ(普通)とガンマ値(1.8)、ゲインが固定値になっていたり、です。


 ・ユーザ設定メモ

ユーザ設定を細かくやるのは少し面倒ですが、思い通りの画質を手に入れるためと思えばエンヤコラです。
ググりつつ頑張ってください。
一応僕のユーザ設定をメモがてらに書いておきます。
大体勘で調整しているのであまり宛てにはしないでください。
・カラー調整
ブライトネス:60
黒レベル:50
コントラスト:50
色の濃さ:0
色合い:0
色温度:7500K(照明によって各自調整してください)
(詳細設定)
ガンマ:2.4(もう一つの設定では2.0)
ゲイン:未調整
コントラスト拡張:オフ
オーバードライブ:オフ

・Smart Functions
Smart Detection:フルスクリーン
Smart Resolution:オフ(文章編集、閲覧が主ならオン推奨)
Smart Insight:オフ

・その他

本来なら
IPSパネル最速の応答速度とかSmart Insightというやたらかっこいい名前の暗部補正オプションについてもレビューすべきなのでしょうけど、そちらは他サイトやレビューで散々書き尽くされているので省略。
感想は大体同じになってしまうので。

一言だけ言うなら、
IPSパネルはやっぱり視野角広いし
応答速度は通常のアクションゲーム(ダークソウルでテストプレイ)をする分には全く気にならなかったし、
 Smart Insightはゲーム用途以外ではまず使う必要がない(もしくは邪魔になる)……とだけ。


・総評

というわけで以上レビュー、いかがでしたでしょうか。
レビューなのか使い方指南なのかよく分からん形になってしまいましたが、おかげで書きたいことは大体書けたと思います。

 総評としては、思っていたよりも満足できたかな~というところ。
価格も3万円ほどとナナオの中ではかなりお手軽に買えますし、それでこの真っ白が手に入るのであればむしろ安いくらいです。

点数を付けるなら85点ぐらい。
文字の可読性が予想"よりは"下だったことがまず減点要因の一つ。
十分読めるので別にいいんですけどね。

でもう一つは、
これ、どう考えてもゲームも動画鑑賞もしないならEV2336W-FSでよくねえか???????????
という厳然たる事実に、商品到着の初日に気付いてしまった分です。
縦位置使いたかったです。ホントに。なんでそっちにしなかったんだろう、俺のバカ。
結局ゲーム用のモニタは元からあったMITSUBISHIのモニタになっちゃうし、それなら初めから考えるまでもなかったじゃねーか!クソ!

とか言いつつ、実はすでに現在使ってるデュアルモニタ環境を、両方共EIZOモニタにしたい欲が湧いてきていたりします。

両方とも綺麗な真っ白にしたいんです……。
片っ方だけLGの黄ばんだ白が映って悲しいんです……。
あ、EV2436W-FSとかいいですよね。縦位置にしても横が1200pxあるんですよ。最強ですね。
余裕があればSXシリーズも考えてみたいです。

はい、そんな感じでレビューを終わります。
すっかりナナオディスプレイの魔力に取り憑かれてしまった気がします。

 まだ一週間しか使っていませんが、ナナオは5年保証もあるので末永くお付き合いして行きたいですね。
閲覧感謝。

1 件のコメント:

  1. 参考になりました。ブツは明後日届く予定です。
    ずっと我慢して17インチ4:3を使ってきました。
    ようやく録画したアニメ類を正しい解像度/アスペクト比で観る事が出来ます。
    現時点ではASUSのMXシリーズがダントツ人気の売れ筋で、そのデザインに見とれて思わず注文しかけたのですが、あまりの人気のため品薄が酷く注文できませんでした。
    そして、色々と調べると基本性能に不満を感じるようになって、最終的に探し当てたのがforis FS 2333でした。ASUSの人気製品なら27インチが買える価格です。安くなったとは言え、やはりナナオは高級。人気ランクは低いですね。モノの良さは間違いないですが・・。

    ゲームはやりません。動画と旧来からの使用法が主です。
    決め手は意外に「オーディオ ラインアウト」だったりします。音質が悪い癖にラインアウトが付いてるモニターは本当に少ないんです。ヘッドフォン用のイコライザーから外部アンプに繋ぐ気はしません。

    スペックだけなら安い機種でも上手い釣りをしてますが、Audio LineOut付きでEIZO画質、新種のIPS、スタンドもがっちりしてる、リモコンまで付いてる、これで決まりです。EIZOだからこその信頼感も大きいです。

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