感動すら覚えるほどの再現度。パスタソース界に舞い降りた奇跡のゲロ - 青の洞窟ジェノベーゼ レビュー

　皆さんはパスタはお好きだろうか？ 

　僕は大好きだ。

　一人暮らしにおいてパスタは、非常に調理が楽で、しかも市販のソースを使えば更に便利になるだけではなく、美味しく、かつ栄養バランスも調整できる。

　まさに神の食べ物といっても過言ではない。

これが今回のパスタソース。
青の洞窟 ジェノベーゼ

　その市販のソースだが、「青の洞窟」というシリーズがある。

　スーパーに置かれる中ではあまりコスパがいいとは言えないシリーズだが、その分味は確かだ。

　以前にボロネーゼソースを買ったことがあったが、これが非常に美味しかったので、今回は同じ青の洞窟のジェノベーゼソースを買ってきた。

　結論を先に言うが、これはパスタソースではない。

　ゲロだ。

　本シリーズの味に期待してウキウキとパスタにソースを混ぜた僕を待っていたのは、期待と180度間逆どころか、そもそも初めから想定すらしていなかった匂いだった。

　その匂いは完全にゲロのそれだった。

　まさかそんなはずは……と、もう一度嗅いでみる。

　やはりゲロである。

　しかし、食べてみるとゲロではないのかもしれない……と、勇気を振り絞って口に運ぶ。

　紛うことなきゲロである。

それでも食べ続けている内にゲロから何かに昇華するのかもしれない……と、頑張って完食した。

　最後までゲロである。

　あまりゲロゲロ言っていても仕方がないので、味をもう少し詳しく解説したいと思う。

　そもそもジェノベーゼとは、バジルをこれでもかと言うほど大量に使ってペースト状にした物を主に使う、オイル系のパスタである。

　この青の洞窟もそんなジェノベーゼを作ろうとしたはずなのに、何故ゲロになってしまったのか。

　僕には一つだけ心あたりがある。

　それは、チーズだ。

　公式サイトを見ると

バジルの葉とバジルオイルを使用した、香り高いバジルの風味を楽しめます。ペコリーノチーズを使用したので濃厚で奥深い味わいです。

　と書いてある。

　このペコリーノチーズと言うのは、ペコリーノ・ロマーノの事だろう。

　非常に有名で、チーズの王様と呼ばれるパルミジャーノ・レッジャーノと一緒に、カルボナーラにも使われることのある、風味豊かなチーズだ。

　しかしこのペコリーノ・ロマーノの風味……具体的に言うと、その酸味が今回のゲロ化に大きな役割を果たしているのは間違い無い。

　その酸味とバジルの香りが奇跡的にマッチした結果、ゲロの完全再現を見事に達成したのだろう、というのが私の見解だ。

　ゲロとは言ってもそこはさすがに市販されているだけあって、不味くはないのだが、しかしそれでもゲロなのだ。

　もしも購入を検討している方、気になっている方がいたのであれば、ぜひともこのレビューを参考にしていただきたい。

　一人でも多く、未来の犠牲者を止めることが私の願いである。

　最後に一つ、このパスタソースの鬼畜性を伝えて記事の締めにしたい。

　この青の洞窟シリーズは以前に一つ、ボロネーゼを食べたことがあったのだが、そちらは一食分しか入っていなかった。

　ジェノベーゼを買った時もてっきり一食分しか入っていないと思っていた。

　そう。

　このジェノベーゼは2食入りだ。

　あと一食どうすりゃいいんだ、クソ